今回おすすめするのは、この4冊です。
いきなり専門書を読もうとすると、難しすぎて挫折します。
まずは内容がわかりやすい入門編から少しずつステップアップしていきましょう!
まだ間に合います。
知識を身につけ、あなたのビジネスに活かしていきましょう!
こんな方におすすめ
- 行動経済学をこれから勉強したい方
- 行動経済学のわかりやすい本を探している方
- 行動経済学の本を途中で読まなくなった経験がある方
吉之助はこんな人
- ブログ初心者
- 子育てパパ
- 某企業の営業マン
- 精神保健福祉士・産業カウンセラー
ボクも一人のビジネスに関わる社会人として、わかりやすい入門編から読んで行動経済学の理解を深めています。
目次
行動経済学について
行動経済学とノーベル賞
ここ18年で3人のノーベル経済学賞をだしている話題の分野です。
今回の記事ではノーベル賞受賞者の本ではなく、もっとわかりやすい入門編の4冊をおすすめします。
行動経済学をかんたんに
行動経済学とは経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れてく研究手法である。
かんたんに考えましょう。
もともと経済学では、人は合理的に決めて行動するとされていました。
合理的なので人の行動は計算ができる、つまり数学モデルです。
それに対して行動経済学では、人は計算では成り立たない心理学的要素を取り入れた学問です。
そのため行動経済学によるヒトの行動は、合理的でなく不合理と表現されます。
代表例が以下です。
- 老後の貯金は必要と分かっていても貯められない
- ダイエットしたくても、目の前のおやつの誘惑に負ける
あなたにも思い当たるところありませんか?
思い当たるなら、一冊でも読んでおいて損はありません。
それでは行動経済学 おすすめの4冊を紹介していきます。
行動経済学まんが ヘンテコノミクス
行動経済学で一番わかりやすいのは、この一冊で間違いないです。
本書はサザエさんを意識して書かれています。
設定や絵が少し古い印象を受けるのは、そのためです。
面白いとは言いにくいですが、ギャグが入ったマンガなのでドンドン読み進められます。
例えば・・・保育園の話です。
- 子どもの迎えの終了時刻をしっかり決めている場合
- 子どもの迎えが終了時刻を超過した場合に、延滞料金を徴収する場合
後者は親は罪意識が低くなります。
結果として、親は延滞料金を払ってでも遅く迎えに来るようになってしまうとういストーリーです。
全く同じ話の実験が、予想どおりに不合理には「社会規範と市場規範」の話として4章に文章で書かれています。
当然、マンガが読みやすいわけですね。
このマンガでイメージを掴んだあとに、文章の本を読むとわかりやすさは倍増します。
まさに行動経済学の入門にふさわしい、おすすめできる一冊といえます。
ただし1ストーリーにつき4ページ程度なので、行動経済学の各種を理解するにはコレ一冊では不十分です。
もう一冊はリストに加えておきましょう。
行動経済学の使い方
この本の一番の特徴は、行動経済学のなかでもナッジの理解が深まります。
意思決定の歪みを、行動経済学的特性を用いることで、よりよいものに変えていこうという考え方がナッジ・・・
(略)
ナッジは行動経済学知見を使うことで人々の行動をよりよいものにするように誘導するものである。
行動経済学の使い方 (岩波新書) P44,45より一部抜粋
ナッジが人を動かすために、今どう使われているのか・・・
一人の市民目線として、またビジネスの一端を担う者として知っておかなければならない知識ばかりです。
例えば・・・
ダイエットが難しいのはなんでか?
ダイエットを続けるためのナッジはあるのか?
自分の生活にも置き換えながら、読み進めるとわかりやすい一冊です!
本書の前半部分には行動経済学の基礎として、心理学の要素も書かれているので満足度の高い一冊になります。
予想どおりに不合理
実験結果をみて、それがどう自分の生活と関係しているかを想像すると大変面白い本です。
特に3章の「ゼロコストのコスト」と5章の「無料のクッキーの力」はすごいです。
普段から、あなたが「実質ゼロ円」、「無料」というワードにいかに踊らされているかを知ることでしょう。
- Amazonで一定額以上の購入で送料を「無料にした国」と、「有料にした国」の違いは?
- クレジットカードの「年会費無料」と「有料」、本当にお得なのはどっち?
- 「無料」を設定すると、人の行動は変わってしまう
ただし、一冊を通して読むとかなり読みにくい本です。
理由は2点。
- 実験の背景や、方法が多すぎる
- 登場人物が多くて混乱する
あなたが読みにくいと感じた場合は、興味のある章から読んでいくことをおすすめします。
15章ありますが1章ずつ独立しているので、途中から読んでも大丈夫です。
ビジネスや友人との話のネタにもなる一冊なので、少しずつでも目を通しておくといいですよ!
不合理だからうまくいく
「予想どおりに不合理」よりもわかりやすいです。
ボクはこちらを先に読むことをおすすめします。
というのも11章構成ですが、第一部が職場、第二部が家庭と設定があるからでしょう。
それだけでかなり違います。
必見は3章の「イケア効果」と9章の「感情と共感について」です。
イケア効果
あなたが少しでも労力をかけて作った作品に愛着が湧くことを「イケア効果」と表現しています。
例:イケアで買った組み立て家具、たまごを入れるだけのケーキミックス
そして自分でつくった作品には「所有意識」をもち、「過大評価」するようになります。
これブログに置き換えてみよう。
自分でつくったブログには愛着がわき、過大評価しがちになってしまう。
だからこそ他人の意見を定期的に取り入れる必要がある!
感情と共感について
あなたはおおぜいの人の苦しみより、一人の苦しみに心を動かされます。
心理的に近い存在や鮮明なできごとに対して、あなたの行動が違いを生むと確信を持ったときに感情のスイッチが入ります。
しかし、感情による行動は適切でない場合もあります。
感情に左右されずに物事を決定するヒントが、本書には書かれているのでおすすめします!
まとめ:行動行動経済学入門におすすめするわかりやすい4冊
行動経済学はいま勢いのある研究分野です。
ビジネスをしている人にとっては、知らなければいけない最低限の知識になりつつあります。
いきなり専門書を手にとってしまうと、なかなか読み進められないものです。
まずはわかりやすい入門編で、おすすめした4冊で最低限の知識は身につけておきましょう!